ほほそへ

 宮沢賢治『北守将軍と三人兄弟の医者』

 ソンバーユー ネタ元がヴァーユ説と、他に「ソンバ」説があった。
 宮沢賢治全集 ちくま文庫版全集では、馬のはうきのやうな尻尾を、ソンバーユ―将軍閣下がうりゃっとやる。ちくま文庫版の校訂もやる天沢退二郎大先生は、新潮文庫版では最終手入れ稿に「するとリンポー先生は」とあるのにかんがみ、「リンプー先生」がそこまでの治療を行ふ。岩波文庫もそこは「プー先生」になってたが、えーと。

 すごいややこしいのだが、『三人兄弟の医者と北守将軍』では、兵士や人民の衛生や外科にも尽くしたプランペラポランと言ふことになってゐる将軍閣下は、えーと、詩のやうな散文体が最初で、韻文体とやらにして、その後に、兵士の数を百万人から十万人にするとか、リンと名付くる名家が、馬や植物の治療を行ってゐるといふ描写を付けたりのいろいろがあった果てに、完成形を見る際、ソンバーユ―将軍閣下に医療系のスキルに関してなにも言はない。

 宮沢先生はサルオガセに何か特別の関心を寄せてゐるさうであるが、えーと、兵士の顔についた不思議な煙のやうなもの『三人兄弟の医者と某』では存在した、「さるをがせのやうなもの」と言ふ説明は、『北守将軍となんとか』ではカット。なんつうか。

幻解!超常ファイル

 2020に飛行船がUFOに見間違はれた!!ええっ

 スターリンク衛星が、銀河鉄道っぽい者として見られたとかいろいろ。

 五箇こういち先生がっ!!謎の妖精っぽい映像の解説にっ!!

 タ〇リ神のやうな!!と言ふコメントが付いた映像へ「プーリーでした」と説明する際、スヌーピーのBGMが。黙れ小僧とか言ひたい。

魔女の名前でFATA MORGANA と呼ばれるものが、魔法で船などを浮かべると説明する。そしてその船が浮かんでゐるやうに見える画像がいかに蜃気楼でないかを説明し、その解説の人へこの現象を説明してもらふ。ファタ・モルガーナは海水を司るものだったらしい。

 結局『岸部露伴は動かない』は最終話くらゐであとは見なかった。小林靖子にゃんはまぁこんなんでいいら な仕事をしてゐたらしい。編集者のおねいさんは、荒木飛呂彦作品などに見られる「世界をでっちあげる根性がかなりある」諸作品を司る人っぽく、若干あれで、かつあほなおねいさんであった。あの場合の能力の表現は、ああ言ふ衒ひで良いと思ふんだけどもなんか、どびゃ―とかうびゃーなCGバリバリな表現でやっててくんないといやん。荒木飛呂彦なんだからズギュウウンでメメタァなアレが。

 『アーヤと魔女』宮崎駿がどうたらで、どうせパパが要る嫌味をこいてどうのに決まってゐるので見ない方向で善処する。
 多分、押井守みのある点は、魔女の家から一歩も出ない内輪の辺り(使ひ魔が犬でなくて猫なのだが)。あと原作はDWjの作品の割に、ヒロインとcv寺島しのぶの鬼婆の関係に『グリムのような物語』の諸星大二郎メディアでの、『Gの日記』に出て来るクソババアとGのソレ、あといろんな意味で諸星大二郎の方の『トゥルーデおばさん』のにほひが、あっちも魔女志望の娘が変な家に行って、青赤黒のへんなをっさんに会ひながらなんかするし、娘とアーヤの性格も似るし、なんか。CVは寺島しのぶさんで、碧髪で嘗てのロックバンドのドラマーのばばあが、その腕を誉められて適当なスティックでアレを披露してドヤァってやる、魔女宅だーはいいのだが、ソレのヴォーカルが見事な赤毛(何度も言ふが西欧ではカインの印)で、なんかするのもいいのだが、固定電話機とか、カセットテープデッキで電池入れるとこの蓋がないとか、そのカセットテープがどうたらとか、はいいのだが、なんかアレ。