えねほぼー

雨が続く。

十月並みに寒い。

 筆箱と言ふかペンケースと言ふか、筆記具入れをどこぞへ忘れた。事態は極めて絶望的である。戻ってこない可能性しかない。

 なんかを書くために資料を繰る目的で、全集の何処かを知る必要があったが、携帯してゐるノートをめくると、たまたま然るべき項目があった。困ったものだ。

 宮澤賢治『北守将軍と三人兄弟の医者』に関し、ちくま文庫その他では、ソンバーユ―将軍閣下は、馬医リンプー先生の所で治療を受ける際、馬の尻尾についたなんぞを引っこ抜く。新潮文庫版では、「馬のほうきのようなしっぽを持って、いきなりぐっと」引っこ抜くのは医師の作業としてゐる(『新編銀河鉄道の夜』P178)。ここでは解説で「初期形草稿への手入れ」に「するとリンポー先生は」とあるのを参照し、さうしたとある(『新編銀河鉄道の某』381頁)。

 普通の「バーユ―将軍」版がどんだけあるのか、新潮社のかう言ふ奴がどれくらゐなのか見当もつかないのだが、勿論Wikipediaは役に立たないし、まぁ別にいいんだけども。ふぁあ。
 さらに『三人兄弟の医者と北守将軍』(両方)でのプランペラポラン将軍閣下は、「ずゐぶん兵隊や人民の衛生や外科には」つくしてゐるのだが、ソンバーユーになってからはその設定はカットされてゐる。あー、スズキコージ大先生もマンガ化してたのだよなぁ。

 リミックスZ

冒頭 周期ゼミへの対策として、アメリカでは「シケイダアイス」セミを使ったアイスクリームが異常な大好評だったらしい。でもこれは食中毒になるので、急速にブームが終ったらしい。山田五郎中川翔子両者、アメリカの食文化に批判的なので、かなりあれであった。でもセミの抜け殻なら食へないではないと言ふ方向で盛り上がりはする。

 floor(床)の話前編
 ゲストそっちのけで両者大盛り上がりする。ただ、然るべき蘊蓄を吐く山田五郎さんへゲストの方が感嘆の声を上げる。

 スカシカシパン通信。

 クサビフグ 正面 
 マンボウの仲間。正面顔のクサビフグは、見る者を不安にさせるといふ。

 澤井悦郎 マンボウの人撮影。リミックスZにも出てをられた方であった。