ちばてつや『ひねもすのたり日記』手塚治虫「御大」による祝福と、御大がこぼすあの地獄。
ビッグコミックで谷口ジロー大先生の『飢狼伝』(夢枕獏原作)が掲載されてた。確かに、『孤独のグルメ』の井の頭さんがアームロックや『「坊ちゃん」の時代』での柔道の試合などを見ると、谷口絵で肉弾野郎が延々がっつんがっつんやり合ふ作品を見たいとは思ふ。
ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』奉行と奉公の抗争が襲った後、なんかいろいろが。
施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』クラーク 12話 微妙なえすえふの味について。
大童澄瞳『映像研には手を出すな!』血液と、『そのマチェットを強く握れ!』公開。
早良朋『へんなものみっけ!』鯨の調査のため、スタッフがドローンを使ってみるが、鯨はブローするんだけど。
あほすたさん『マショウのあほすたさん』男性の更年期障害について。
新井祥『性別が、ない!』母親の見舞ひその他について
江口夏実『出禁のモグラ』有能な参謀を得たパーティが事態を一歩進める。
ゴーストハンター
サンテリア での降魔破邪のオリシャ(諸資料では「オリチャ」となるとあるがいいや)に「オーヤ」がどうたらとあった。
儀礼に蝋燭が使はれるとあるが、檀原照和『ヴードゥー大全』によれば二月の蝋燭がどうたらなお祭りカンデラリアのマリアが充てられるのだがそれがない。聖テレジアがどうたらなだけ。
檀原照和『ヴードゥー大全』によれば、Oyaは「オジャ」と発音する。オーヤ大明神は、ニジェール川を領く(うしはく)女神で、泣きながら戦ひ、台風や流星を司るとされる。降魔破邪までやってるとは知らなんだ。そして彼女はバッファローとトーテムとし鞭と山刀を携へ、鍛冶屋の神オグンを配偶者とし(仲は悪すぎるらしい)、雷神チャンゴとラヴラヴで、キューバにおいてはお迎へを司る。
こっちでは、キューバは社会主義国家であるとか、ポリコレ棒でぼっこぼこになってゐるのでサンテリアそのものは占ひが辛うじて一応残ってるだけといってよいとか、その前の奴隷制度が健全にあった状態では、まづ西アフリカから引っ張ってこられた人で後にサンテリアを興す、ヨルバ人の人を含めた大体の皆さんは、けっこう智的水準が高く、さらにスペイン人の旦那様(なんか知らんのだが野郎しかカリブ海へ行ってない)が、そのヨルバ系のクロンボどもの儀礼について、多分2008年ころの福山雅治さんの声で 「実に面白い」 つうてみてたので、ヴ―ドゥーやカンドンブレ(ブラジルの奴)がウンフォとかテヘイロと呼ばれる施設を持つのに対し、サンテリアは教会でオリシャとカトリックが「シェア」されるため独自の施設を持たないとか、檀原照和先生によればヴードゥーの方にも本地垂迹みがあるさうだけどこっちは異常にくっついてゐるので、チャンゴ大明神にはサンタバーバラが充てられるなど若干いい加減であるとか、さう言ふのがない。
