すぺぺほ

なんとか雑草を成敗する。    なんぞ1970年代のサブカルチャーとやらを介して、当時と言ふか今のアメリカを見る番組『世界サブカルチャー史欲望の系譜アメリカ幻想の70s』の再放送をやってゐたので見てしまふ。  『ゴッドファーザー』を、「デイゴの一族がアレする話」ではなく、「ある一族を介して次世代のアメリカを描く」として紹介する。『サタデーナイトフィーバー』も、崩壊した父権とか、彼がダンスで上り詰めなければならないといふ部分を切り取り、あと『ロッキー』も「まぁこういうドリームあるよね」語りで、然るべくイタ公がアメリカを背負ふことになるとか、さう言ふ方向へは一ミリも行かない。勿論、JFケネディがどうたら語りの際に、アイリッシュ系といふへぼい人が大統領に!!Ohアメリカンドリーム!!は全くなく、ヴェトナム戦争が泥沼化し、アメリカの威信がgdgdになり、「スターウォーズ()」とやらで続くと締める。うー。当時は出来てゐたがあれ以来消滅した「ごく普通の家庭」を描く『奥さまは魔女』での、「ハイカラなおかんVS昔ながらの娘」といふ対立は無視してたけど、ウーマンリブがどうたらは1970年代に―とか、あ、LGBTQの人が運動をーと言ふのが、えーと。クロンボも民権運動がえーと。「アメリカを構成する文化を豊かにするために黒人の文化が花開き」とかへは全くいかない。ニューエイジ関係に何となく興味があったのだが、ソレを何となく構ってくれたのはなんとなく。『クレイマー・クレイマー』『ディアハンター』はいいや。イージーライダーからスターウォーズ地獄の黙示録に至る道とかも。  ダークサイドミステリー 池上俊一大先生が御存命と。