へけぺんん

ちばてつやひねもすのたり日記』 はい。
 Covid19に関し宗教の力がかなり弱くなってをり、皮肉なことに呼吸に関する宗教的なソレが、アメリカ人からマスクを遠ざけてゐると言ふナニなソレがあるのだが、
 ちば先生のストロークが―(ぢぢいだからあれなのには違ひないのだが)、先生のゴルフ道具があれしてるのはよいとして、先生の腕の方が―

 キム・ドユン なんか書いてゐるが物凄くずくがない。

『裏死海文書』的なポジションに花奔の植物があるが、アレしてゐるのは花(キ●ル・ローレン●みたいな花がゲンドウポーズで「計画通り」とか言ふ)で、NEVつうかゼーレのパロディ「なのに」だか「なので」だか
 虫の皆さんがモノリスで表されるのだが、
 『昆虫の進化』では、1チョウ2オサムシ3ハエ4ハチ (274頁)
 『恐竜の生態』では1カブトムシ2ハエ3ハチ4チョウ(237頁)

 『昆虫の~』340頁で、造物主(スパゲティモンスターで表される)が、ビールかっくらって作ったとでも言ふんかい みたいなことを言ふ生物の中で、その理屈で言ふとそれは昆虫が滅茶苦茶大好きで、特にオサムシに至っては、と言ってゐるが手塚治虫大先生に関する言及はない。54頁で蠅の羽を指し「ドラえもんの手のような」と言ふ説明がある。ので、作者は『魔法少女まどか☆マギカ』や『超時空要塞マクロス』、『美味しんぼ』『ゴルゴ13』(『恐竜の~』54頁)、『ジョジョの奇妙な冒険』(『昆虫の進化』66頁で「俺は前脚を捨てるぞ!ジョジョーッ!」といふのがある)、『ポプテピピック』(頻出)『ガラスの仮面』、『北斗の拳』(316頁で菌類が天然農薬として注目されてゐる語りの際に菌類がケンシロウの顔で虫へ「お前はすでに死んでいる」と言ってゐるのだが、318頁「抗菌仕様の部屋を作る虫を利用する菌核病菌」のフェロモンを人為的にあれする技術が開発中だから、この辺でアミバさん出してくれても)の原典を参照してゐる可能性がある。
 なんぞ四足動物の体と人間の頭髪を持つ怪物が「エド ワード」と喋る(『昆虫の~』322頁)のは、ハガレソで良いと思ふのだが、あれは「オニイチャン」だと思ったんだが、少なくとも、うーん。

 個人的に、リック&モーティは見たことないので、D・クローネンバーグの世界を指すときに節足動物みのあるキメラが出てゐるんだかは知らないのだが、さういへば『裸のランチ』(映画の方)、さらにさかのぼってマルセル・プルースト失われた時を求めて』で出る「花とそれに集まる蜂系」から、ホモ(多分男性同性愛だけ)を表すもので虫があるんだなぁとか。「やらないか」ネタが頻出するし、他あれなのでなほさら。

 『恐竜の~』237頁で味覚について「文化的な刷り込み」であり実際にはどうたらといふ説明があるが、これは正しいんだけど植物食恐竜に関するパラフレーズで言ふのは、野暮である。
 『昆虫の進化』262頁にあるやうに、植物には化学物質がごちゃまんと入ってをり、一応「不味い」に入る筈のコカインとかニコチン(煙草の葉っぱ食べれないぢゃない!!)とかサイトカイニンなどで武装してゐるので、植物食生物はさういふ物質に対し過敏に反応しないと死ぬのである。なので、松重豊的か谷口ジロー画みたいな井之頭五郎さんで(今川泰宏からしょうがないね演出でも可)しうる植物食生物は有の筈。(『昆虫の』308頁でドラマ版『孤独のグルメ』のパロディがある。「コマを構成単位とする物語性のある絵」をコマ無しにした表現で時間的に絵を並置するTVドラマの演出をやらうとして大失敗な感じの表現とともに出る)

 アリンコに関し、なんか恐龍がそれを食ってる(『昆虫の~』283頁)が、恐龍時代は不明であるが、282頁で「キョトン」とアリの行進を見る恐龍が描かれてゐるものの、蟻が、味覚があまり発達しない肉食生物的に、「ああ、それは名状しがたき感覚を以て私の薄灰色の器官へ忍び込んでくる(ろくごまるに『食前絶後!』)」とHPLしてしまふやうな不味い生物だと言ふ言及がない。
 ツチブタやアードウルフ、センザンコウとかフサヒゲサシガメ、ナマケグマにその名もずばりアリクイなどの、アリンコ食ベ動物は蟻だけ食に特化するのを引き合ひに好蟻性恐龍、の可能性とそいつVS蟻との攻防はページを割いてやってほしかったなぁとか。