ヴドゥドゥン

支那と、WHOの関係

 押井守原作 今敏作画 『セラフィム

 病気は、一応コウモリでなくて鳥が媒介することになってゐる(厳密には、その病気にかかった鳥はゐるがぢゃあ黴菌でいいです、が鳥によって人へ感染するのかは不明。さらにぢゃあリケッチアもウイルスも黴菌だとして、さう言ふのが患者さん云千人捌いても出てこない)

 タクラマカン砂漠で発生した病気はお国でオーヴァーシュートっつか爆増したので諸外国が支那との国交を一応断絶

 かつ国内もちっちゃい國がいっぱいできてちょっとした春秋時代の再来

 三合会、上層は台湾へ亡命したのでその辺へタマデを叫ぶ二番目の葉なんとかさんは、三合会でも華南の辺しか支配できない状態で、病気の原因を探るべく、WHO的に嫌味なポジションにゐるそのスジのプロフェッショナルな先生二人を招聘する。

うー。

 こっちは支那の有能かつとても偉い人が、外交上、世界保健機構にマウントとる形で医師を選び、病気の原因を探るための最大の努力をする。

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ、あと謎の鴻上尚史平田オリザ野田秀樹 さん辺りが、なんか言ってゐる。

 私はこの辺の人のお芝居を見たことがないのだが、名前並べると大昔、皆さんがやってゐたであらう小劇場でのお芝居を、つべとかで公開しさうな感じである。あんまり、芝居の関係へ金よこせとかNHK出て言ふんでなくて、自腹でなんかして

「うちは地頭がごんぶとですがだからって限界はあります」

 とか言っていろいろを保護するとか、しさうであるが。

さう言ふわけで、『風雲児たち』は高杉晋作のノブリッスオブリージ、元々の士大夫としての義務を果たすべしといふしつけをされた家系に生まれ、吉田松陰といふ良き師匠に会った高杉晋作は、ちゃんとした高等民として民草をどう指導するか、の義務に貫かれた生活をしてゐると書く。勿論、さう言ふ家系に生まれると権利がだーんとあるのでそれを乱用する馬鹿が大量に発生し、それに打ちひしがれる福沢諭吉のやうな、階級制に恨みを持つものも出る。と。

あー

 藝術の一環としてのノモスがいいんではないかな空気が出てゐる状況で、士大夫のポジションにゐる感じの演劇の人は、・・・夢の遊民社辺りでもNHKで放送できるんだよな、さう言ふ恵まれた環境の人が、権利は叫ぶけども義務は、叫ばないのであった。