もにでー

それなりに歩く
 ぬこのたまり場で、ぬこ二匹とすれ違ふ。これらは0、何秒か後にどっかへ消える。その辺で、老婆らしきのがうずくまってゐるのでもふる。気持ちがいいんだか不快なんだか、掻いてる手の方へ頭を向ける。咬まうとかしない。

 小谷野敦先生が、何回か「ヘレン・ケラー伝説」を批判してゐる。なんか、「ヘレンはサリヴァン先生の教授で、言語を獲得した」ことになってゐるらしい。
 その辺のヘレン・ケラー伝では、「生後六か月で「こんにちは」「お茶」が言えるようになった」とか書いてあるのだが。(さういふお子様は「こんにちは」と訳される英語を「ハウディーヨウ」と発音するって書いてあるのがあったんだが)一見超人的な伝承であるが、(多分まっさらの状態で一歳の大病による、聴覚と視覚の遮断を経験し、おまけで発音の能力もない状態でいきなりロジックを獲得する)多分身体障害者蔑視でいいと思ふ。

 蔑視と言ったら、そのヘレン大先生の、かたわの相対的なナニ(でも才能だと思ふ)でもって獲得された異常な触覚が、秋田犬のもふもふに反応したといふのが印象に残るが、蔑視だと思ふのだが別にスルーされさうだけどヘレンケラー伝でコラムに書いてあるのを見たことがない(多分私が知らんだけ)。

 小谷野敦先生がガラかめがどうたらで出してゐる「オオカミ少女」は増補 オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学 (ちくま文庫) とかの他 とかでも完全論破されてゐる。とか思ってたら、

 が出て、黒騎士衛星の謎が分かったけどちょっとアレ。

 ゲス極の人とベッキーさんの不倫にしか見えない行動、に関してのベッキーさんの謝罪が「広告主に対する」ものであった件がアレしてゐるのだが、きちんとした倫理に基づいてこの行動はあれだとかなんとか言ってのたうち回ってるお二人に対し、週刊文春で取り上げられたSEKAI NO OWARIの人が、前はバンドメンバーの女の人ときゃりーぱみゅぱみゅの三人でどうのかうのといふ「肉食系のオヤジからするとわけのわからない」行動をしてゐたとか、益若つばささんとこっちは健全なお付き合ひだとか、言ってるのが、「時代だなぁ」の次に、メディアに載せられないやうな音楽関係のちんぽを見てきたであらう記者の、メディアに載せてもいいのだが微妙なものに対する態度が気になった。

 その文春でやってるいしかわ先生のナニはくろとあお「タイムカプセル」。ホモも人間だ論で書いてゐるのだがゲイの人の恋愛マンガ。

 白竜 タイで何とかしてゐる。健全な理想の上司であるおやッさんは、白川さんの話に涙腺を壊してゐる。かう言ふおっさんに人が付くのは普通なのだが、以下次号ーッ

 山下和美「ランド」 あの世はあんなんであった。「井の中の蛙何とか されど空の青さを」は「ゴーマニズム宣言」の、べつにいいけど。