絵本とかの関係

 レイモンド・ブリッグズ『エセルとアーネスト』

 終戦当時の英国が貧乏であったといふのは、レイモンド・ブリッグズも指摘してゐるのだな。

 知的リテラシーによる差別と、階級による差別が展開し、いろいろ 多分第二次世界大戦時の、アレなロンドン人が考へる、各国のナニが、こんなんで良いと思ふアレ。  レイモンド・ブリッグズのママンは、上流階級の婦人が行ふ職業としてのメイドをやってゐたさうなので、1930年代とか1940年頃だから二十代後半と言ってもけっこうババアだと思はれるのだが、しかもレイモンドを生むに関して高齢とか何とかが、出るけどもホワイトブリムにブッファンスカアトだ。

 ほんでその時代に、そのエセルさんが、下流階級の牛乳配達の兄ちゃんアーネストと仲良くなって、二人で見る映画の俳優で彼pの推す人の名前が、アルツハイマー認知症で息子は分かるが旦那の顔がわからないといふ呆けた状態で、出てくる。

 ちゃんと呆けたママンに悲しくなる作者の若いころと、本当に呆けてるのかっな母親に、働く御父上、が書かれるのが良いのだよ。

 その中で、Hiroshimaでの「死者十万人」にそのエセルさんが、そんな爆弾を作ったら「戦争が1日で終る」から戦争は無くなるとか言ってゐる。

 そんなのを聞いてゐる息子が書くのは

 『風が吹くとき  

 戦中派が書く核戦争は、かうなると言ふわけか。

 こうの史代この世界の片隅に

 ガチの核攻撃を喰らった方の、末孫が書いた物。