吾妻ひでお先生がお亡くなりになったさうである。
アル中になってゐるわりに、先生は長生きされた方で良い筈である。
と言っても、まだ先生はきゃわゆい娘さんを書けるし、他、多分ほかの先生の批評をさせたらけっこうおもしろいものを書くはずである。
あー。才能が枯れてない人が死ぬのを見るのは なかなか。
師匠の腕で、「おのれらに告ぐ」てやるのは、『血だるま~』からだった。
平田先生は、ナニとソレの区別をつけてない、と言ふのが、あーなんか、うん。
山口貴由『シグルイ』には、平田版『駿河城御前試合』へのオマージュがあるさうであるが、『血だるま~』の辺も、山口先生がなんか影響受けてさうな感じ。『シグルイ』以外の『覚悟のススメ!』『衛府の七忍』とかへのなんかが。
原典の奴では、「山上たつひこのオマージュ表現」「マイクを握るような持ち方(1960年代は、刀を書く際、握った手の人足指を伸ばしておく様式があったらしい)」とかあったのだが、こっちでは割愛されてゐる。
『つんではくずし』
復讐とシジュフォスな話。ちゃんと「復讐うざい」があってなほかつ、仇討ちの成就はなる。