のぺふゅ

 気合の入った雨。

 『フィニアスとファーブ』のハインツ・ドゥーフェンシュマーツ博士のロボットは「NORM」であった。  へー。

   火浦功 昭和な街角

 新作かと思ったら、師匠の奴と一緒で前の短編を集めたものであった。  小池一夫『夢源氏剣祭文』

 「鬼娘と言ったら高橋君」なので高橋留美子大先生が表紙。

火浦先生へ「胴田貫とハリセン どっちを選ぶッ!!」

火浦先生が「ちょwwwwww 師匠」

 この辺の衒ひはかっこいいンだよな。

 山上たつひこ 大ぼけ草紙  瓜伝十郎 じゃになった

   瓜伝十郎は、いはゆる鬼畜で、当然のごとく何とか言って魚屋からタコを巻き上げると、実はそのタコはタコ族の長で、さらに彼のゐない間、けだもの族と魚介類が合戦を行ひ、魚介類の敗北となった。

 その為、いのししは海を渡り、兎が海中でのんびりするといふ結果となり、海から負け出た魚族は陸に行くのであった。

 田村信的な発想であるが山上的な作品なんだよな。

 そして木にはサザエが生え、蛸が森を闊歩するといふ、アレな地獄が展開する。イカは出てこないし、それに適応したチェストバスター的な生態を持つキセノモルフな虫が魚族を襲ふことはないのだが、奇妙にドゥーガル・ディクソン『フューチャーイズワイルド』の二億年後の世界と似る(陸に上がった蛸さんが生活するのは一億年後だが)。  山上たつひこ選集 8