ふるどぅふわにゅー

 最近『相棒』『ぼんくら』を観出してゐる。冠城亘さん版はあまり来ないのだが、なんか。うーん。

 大童澄瞳『映像研には手を出すな!』がアニメ化するらしい。湯浅監督で、NHKらしい。期待していいんだか何だか。躍動するエラン・ヴィタル渦巻く生徒会役員が、金森氏の舌先三寸で委縮する教師の皆さんをしり目に却下する厳密には会計のおねいさんが、さぁと言ふときに浅草氏がぎゃあぎゃあこいて
「細工は流々!仕上げを御覧じろ!」
 で、(生徒会長は若干好きです)流されることになったそれは如何にも素人臭くかつ「野生の宮崎駿」じみたナニで、映像研(仮)が自作の稚拙さに身もだえする中、オーディエンスがざわつくと言ふのを、アニメで見たらと言ふか見られる水準になるんだか何だか。さう言へば浅草氏は『未来少年コナン』を(さすがに「Dyao」と呼ばれる契約TVで 彼女のアレに「あっと驚くためゴロー」「ちかれたびー」「田園調布に家が建つ」などがあっても てふか21世紀人なのにこれとはとか言ったら作者の生年は1993年だ)見て衝撃を受け、設定画の作成にかまけ始めるのであった。

 呉智英『リアルのバカ』 「ロスケ」「露助」は言訳付ければ『ゴールデンカムイ』でもなんでも特に問題がないのだが、「支那」は一応徹底して排除されてゐる件。呉智英夫子は『ゴールデンカムイ』と『アルキメデスの大戦』に『ひねもすのたり日記』を名作としてゐると。ちばてつや先生は『ひねもす某』によれば、除何とかといふ、ちば父の親友に物凄くお世話になってゐる上、なんか「ジョー」と言ふ作品中に出てるナニは除さんからとった説すらあるさうなのできゅっきゅぽん『星間ブリッジ』の他にちば大先生も「支那」の許可はしてもいいと思ふんだけど。

 東山彰良ブラックライダー』単行本の表紙はいい感じでディストピアみのあるなにかなのだが、次回作で前日譚の『罪の終わり』での二次元の著者、左寧善改めネイサン・バラードさんは、クリスチャニティがぱっつんぱっつんであるにも関はらず、「革なめし 鍛冶屋、家具職人、芸術家」といふ文化人から農業即ち「AgriCULTURE」を排除する(文庫版p378)といふ冒涜をやってゐる。これと連作中のキリスト教との距離は興味深いのだが、うーむ。

 

 朝起きたら、吐く息が白い。里芋が若干枯れる。