づふぎゅー

 ズートピア

 

 朝から畑。

 南方熊楠関係のナニをアレしようとしてやめる。

 ふう。

 ズートピア、 結局見てしまった。昔からある「Sly bunny(ずるい兎)」といふ、因幡のしろウサギとかに見られるものがちゃんと機能し、狐をだまくらかす。また、漫然とした知識を表すうさたん像が、ちゃんとメディアで知識を披露、その理想郷ズートピアが差別の温床となり、といふ展開は良い。

 恐るべき量で地上に君臨する草食動物と、蔑視されまともな職に就けない(辛うじてライオンが一応市長になってゐる)二次消費者といふ、この世の地獄じみた理想郷で、ざっくり狐は蔑視され、「無知無教養で粗暴」だったり詐欺くらゐしかできず、子供ですら彼らへギャグっつうか猿轡をかませるといふすごいアレ。

 そんで以て、二次消費者でアレなポジションにゐるトガリネズミ(マフィアのやうなものを作ってゐる)と、複雑な差別を受けるひつじといふややこしいヒエラルキーがあって、そこでヒロインが蔑視されたり差別を受けたり自身の出自から差別をしたりしながらがんばる。

 主人公の田舎は「Bunny burrow」で、burrowには「狐の穴」も指すのだが、なんかバニーが付くな。

 最初の劇で、ポリコレに基づくアレでもって公然といじめっ子で、ある種孤独な狐の名誉を一応ずたずたに一応する娘さんは、こっちで「狐にいじめられる羊」を助け、奸智でなんとかするが、その狐さんはそのポリコレな劇によってアイデンティティを確立し、最後にまともな人でいいやになるが、カール・ハインツ・マレは『トゥルーデおばさん』などに出てくる教育物の話により、親の「クソガキはぶっ殺したい」(タイトルが「いうことを聞け、いやなら死ね」)衝動が緩和され、かつ、こどもの方でも何か欲望が満たされるとか言ってゐたが、ズートピアのアレはー、うーむ。