あーにゅー

盆過ぎた。新盆なんてこりごりだ。もちろん地方の田舎なので、葬式候補が親戚筋に何人かゐる。てふかアスリート系の親戚筋がポンポンしんどるぞ。世の中クソゲーだ。

 盆明けて、水田へ行く。野生のカボチャが実ってゐるのを、だめにした際に二個発見する。ふん。

 恐るべきミッドグラスの草原が広がってゐる。ふん。

 マクドナルドへ行く。店員が明らかに少ない。でも客がゐるので、参人くらゐを一人でやってゐた。

本屋さんへ行ったら が売ってゐた。火花とか鹿の王とかの、こっちで。おおう。

金を持たずに気合で行った先のブックオフ

を発見。小谷野先生万葉集評価してゐるのか。佐村河内守とか在特会とか言ふタームが出てくるのだが、えー、大型泡沫著述業である著者の覚悟だらう。小谷野先生は「流通」の関係で江戸時代にコメとかあんまり喰へなかった説を唱へてゐる。結構面白い。

 マンガコーナーで「諸怪志異」前の単行本と復刻したやつを発見。どこぞのウェブサイトで、諸星大二郎大先生が支那の詩人陶淵明をリスペクトしてゐるとか言ってゐたはずであるが、

で、レトリックとして「五斗米のために節を曲げなかった」陶潜のやうにと言ふのが出てくる話と、陶淵明が分裂する話が収録されてゐる。「燕見鬼が活躍編」が別に収録なので、買ってもいいのだが、食指が動かん。本はいい出来。  

 町山智浩さんの文春のコラムがまあ面白いのだが、テイラー・スウィフトの「shake it off」に出てくる、CRUISING が元ホモ用語といふのは置いといて、「HATER」を最近の言葉として紹介してゐるが、

 古生物で「オキサコドン マルスハテル(OXYACODON MARSHATER オスニエル・C・マーシュを嫌ふもの マーシュヘイター)」とか、「アニソンクス・コパテル(ANISONCHUS COPHATER エドワード・コープを嫌ふもの コープヘイター)」とかがゐるさうである。オキサコドンはマーシュVSコープの対立に対するリー・ヴァン・ヴェーレン(赤の女王仮説唱へた人)による批判的な(たしか)命名であるが、アニソンクスはエドワード・コープ自身による。なんか両方哺乳類である。