いろいろあって暫く行ってなかった畑へ行く。ミッドグラスがえらいこと繁茂してゐる。野生のカボチャも繁茂してゐる。雑草ほどの生命力でサツマイモが生えてゐる。
AMAZONぼおっと見てたら、「鬼灯の冷徹」十五巻が発売とか書いてあった。ので本屋さんへ赴く。閻魔大王補佐官は、その辺へあの鬼の形相を見せてゐる。「鬼灯の冷徹」コーナーもある。がそこに最新刊がない。
１そんなものは地上に存在しない (可能性は低い)
２インターチェンジから一マイルしか離れてないのに、まだ入荷してない(可能性はある)
３実は別に売り場がある(可能性はある)
と言ふ想定を検討するため、最新刊コーナーを改めて探る。くまなくなく探すとあった。地獄の獄卒がもたらす豊穣は、平積になった商品を他より一段低くしてゐた。
・・・雑誌掲載時には「朴念人」と言ふギャグがあったはずであったが、別に以前天界で、「極楽蜻蛉！」「朴念仁！」とやってゐた訳だから、いいと思ふのだが、なくなってゐる。
笑ふ鬼灯様と言へば、夏目房之介大先生が、ホラーヴィデオ専門レンタル店「ダンウィッチ」へ取材したところ、外科医がよくスプラッタ物を借りて、あまりにもありえない「内臓ぶちゃーシーン」で腹筋壊す、と言ふ話をしてくれた、とかがあった。
びじゅチューンを見る。全部がヘヴィーローテーションだ。井上御大が仏像だのボッティチェルリのウェヌスだのをある種去勢してゐるのはわかるんだ。でなおかつオフィーリアを何回も何回も何回も何回も見るんだ。鳥獣戯画も、鳥羽僧正(仮名)はワンアンドオンリーで、後の後継者が結局出ず、収斂進化系として「マンガ」で似たやうな表現が出たに過ぎないんだ。井上御大に「鳥獣戯画で登場するような可愛い表現のDNAがある」場合、九百年くらゐ劣性遺伝してるんだ。あまり超絶大隔世遺伝ん、とかでないんだが、さういふ細かいことを気にしつつ見てしまふ。
